旧つゆらゆら

なんでもかんでも中途半端な中年が、何か残したいとはじめました

福岡市科学館【ヒコーキ展-空に駆ける情熱-】

2022/07/02~8/28まで福岡市科学館で開催されているヒコーキ展に行ってきました。

 

ヒコーキ展-空に駆ける情熱-

大人900円

 

かつて、六本松にヒコーキ工場があったのはご存じですか?

 

入り口から入ってすぐのパネルにはこんな問いかけがありました。

なんとも無知でふらっと立ち寄っただけのおばさんは、もちろんそんなことは知りません。

滑空機メーカーの工場だったそうですが、そこで開発されていたのはグライダーだそうです。

グライダーと言葉だけ聞いてもピンとこなかったのですが、そこはさすがの科学館。しっかりグライダーの仕組みについて解説してありました。

 

当時のものを再現してつくられた大きなグライダーがどーんと展示されていて圧巻!

 

操縦席に座る……のは、時期と年齢が決められていておばさんには許されませんでしたが、操縦席の隣にたって操縦用のレバーを触らせてもらってきましたよ。

レバーの上下左右に連動して動く大きな羽。

これがこっちに動いたら、実際どっちに曲がるんだろう?

上昇するの?

下降するの?

気になることだらけでしたが、うわぁ~すご~い、とぽけーっと口が開くばかりで聞くことはできませんでした。

その展示の目の前は、グライダーで福岡市上空を飛んでみたというイメージのドローン映像がながれていて、とってもいい景色でしたよ。

これ、操縦席に乗って眺められたらめちゃめちゃ気持ちいいんだろうな。

 

体験コーナーの一つに、0.6馬力出してヒコーキを飛ばす!というものがありました。

 

なんでも、人間が継続して出すことができる馬力は0.6馬力程度なんだとか。

作られた人力飛行機(といっていいのかな)は、飛ぶのに足りない馬力を出すためにうんたらかんたら……と解説があり、とにかく0.6馬力出すのにどの程度の労力がいるのかを体験するものだったんですが。

 

0.2程度しかでらん。

 

本当のヒコーキでは自転車のペダルをこいでいたところを、体験では足跡マークの上で足踏みするというものになっていたのですが、まーきつい!!

おばさんの体力じゃ飛ばすことはできませんでした。

私のすぐ後に幼稚園から小学校低学年くらいかな?という年頃のきょうだいが二人でチャレンジしていたのですが、余裕で0.6馬力突破して気持ちよく空高く飛び上がらせていました。

若さってすごい。

 

後半は実際の現代の航空機の部品や航空会社の制服が展示してあって一気に近代化した感じ。

軽くて丈夫な飛行機の素材に実際に触ることができるんですが、え?飛行機ってこんなに軽いものでできてるの!?とちょっと不安になるほどでした。

フライトシュミレーターの体験ができるコーナーもありましたが、親子連れでいっぱいだったので断念。

夏休みも終わり掛けの平日だったのですいてるかな?と思ったのですが、思った以上ににぎわってました!

 

今回の展示で個人的に一番面白かったのは、出口の間際、こじんまりとしてうっかりスルーしてしまいそうなところにあった体験コーナー。

 

JAL STEAM SCHOOL Portable

 

様々な形の翼を選んで飛行機に設置し、どんな飛び方をするかをシュミレートしてくれるんです。

翼の形や向き、設置する位置を変えることで100通り以上の飛び方をしてくれます!

連続で3回飛ばすことができて、2、3回目は前回の翼の情報と見比べながら考えることができるんですがこれが面白い!!

私は3回飛ばして、2回目だけ風のあおりに弱かったものの一応3回ともすべて飛ぶことができたのですが、それはそれでなんとなく面白くない。

飛べないヒコーキが作れるまで粘ろうかと思ったのですが、いかんせん2個しかないブースを占領するわけにもいかなかったので、そこで撤退しました。

それにしても、100通りはズルい。

全部の飛び方を見たくなる。

空いてたらたぶんそこにへばりついて離れなかっただろうな……。

 

1時間ばかしゆっくりと楽しみましたが、体験をもっとがっつりやればいくらでも時間がつぶれてしまいそうな展示でした。

 

 

ヒコーキ展とは別の4階になるのですが、飛行機に関する壁新聞(っていっていいのかな。子供たちの自由研究)の掲示がありました。

福岡空港で働く動物についてや、福岡空港の滑走路についてなど、言われてみたら気になるけど調べたこともなかった!というような研究発表がたくさん並んでいましたよ。

遊びに行く機会があればぜひ、4階にも足を運んで覗いてみてください。